新世紀エヴァンゲリオン 聖地巡礼ガイド:箱根が実は第3新東京市である理由

このサイトの他の記事も含め、多くのアニメ聖地巡礼系の記事は「公式に確認されている場所」と「ファンが似ていると気づいただけの場所」を丁寧に切り分けることに多くの文字数を割いている。しかし『新世紀エヴァンゲリオン』(GAINAX、1995年。のちにスタジオカラーが続編を制作)については、少なくとも中心となる舞台設定に関しては、そうした断り書きは必要ない。

作中で、架空の都市「第3新東京市」は神奈川県の箱根芦ノ湖を囲むカルデラの中に明確に建設されているという設定になっている。これは背景美術のスタッフがこっそり実在の街角を模写して、何年も後にファンが気づくのを待っていた、というような話ではない。この地理設定は物語そのものの一部として明言されている。山に囲まれ、中央に湖を抱く箱根の火山性盆地こそ、シリーズが第3新東京市の舞台として用いている実在の地形なのだ。これは、単に「アニメの背景に似ている」という理由で後からファンの間で聖地になった街並みとは、意味合いがまったく異なる。

そのため、このガイドでは「本当にここが舞台なのか」という議論はせず、実際に箱根の何を見るべきか、それぞれの場所へのアクセス方法、そして行く前に知っておくべきこと——中には「事前に確認しないと閉鎖されている可能性がある」場所も含む——を中心に、実用的な内容に絞って紹介する。

ここでいう「確認済み」の意味について

正確に言うと、確認されているのは「箱根という地域、そして芦ノ湖のカルデラ地形が、第3新東京市の地理設定の実在するベースになっている」ということだ。これは、作中に登場するすべての建物やカットが、実在の特定の場所と1対1で完全に一致する、という意味ではない。伸縮するビル群やネルフ本部を擁する第3新東京市そのものは、当然ながら、その実在の地形の上に重ねられた架空のインフラである。ここで訪れるのは、実写作品が残すような「文字通りのロケ地」ではなく、物語の土台になっている実在の風景そのものだ。それでも、これは多くの聖地巡礼スポットが持つつながりよりも、はるかに強固なものである。

大涌谷(おおわくだに)——火山がつくった谷 公式

大涌谷(大涌谷) 写真: 663highland(Wikimedia Commons、CC BY 2.5)。出典

どんな場所か: 箱根山の山頂付近にある活火山性の谷で、およそ3000年前の水蒸気爆発によって形成された。硫黄を含む噴気や、ぶくぶくと沸き立つ地面、硫黄の匂いは、観光用の演出ではなく、今も現役で活動している自然現象そのものだ。芦ノ湖と同じカルデラの内側にあるこの荒々しい火山地形こそ、第3新東京市という舞台設定に独特の個性を与えている要素のひとつだ。

座標: 35.241861, 139.020806

アクセス: 箱根登山バス、または箱根ロープウェイで大涌谷駅へ。箱根湯本駅からは、バスからロープウェイ(または電車からロープウェイ)への乗り継ぎを挟むのが一般的なため、トータルで40〜50分ほどを見込んでおきたい。

重要——出発前に必ず確認を: 大涌谷は現役の火山地帯であり、実際に現在進行形でアクセス制限がかかることがある。日本の噴火警戒レベルの仕組みでは、火山活動が活発化すると、直前になって規制が強化されたりエリアの一部が閉鎖されたりすることがある。実際にこれまでも何度か起きており、今後も起こり得る。出発前に、現在の噴火警戒レベルと箱根ロープウェイの運行状況を確認しておこう。一部区間が運休すると、その日は大涌谷までロープウェイが単純に動かない、ということもあり得る。

マナーと安全のために:

箱根湯本駅——箱根への玄関口 公式

箱根湯本駅(箱根湯本駅) 写真: 663highland(Wikimedia Commons、CC BY 2.5)。出典

どんな場所か: 箱根登山鉄道と小田急線の両方が乗り入れる、箱根エリアへの主要な玄関口。日帰りでも宿泊でも、箱根旅行はたいていここから本格的に始まる——大涌谷や芦ノ湖方面へ山を登っていく前に、ここで電車を乗り換えたり、バスのフリーパスを購入したりすることになる。

座標: 35.233333, 139.103528

アクセス: 新宿から小田急線の直通または特急ロマンスカーを利用するか、東海道新幹線で来る場合は小田原で箱根登山鉄道に乗り継ぐ。

マナー: 通常の駅でのマナー以上に特別なことはないが、ピーク時間帯(週末の朝は箱根方面行き、週末の午後は帰路方面)はホームやコンコースが実際にかなり混雑する。荷物や三脚を持っている場合は、人の流れに注意したい。

箱根神社・平和の鳥居(芦ノ湖) 公式

箱根神社・平和の鳥居(箱根神社・平和の鳥居) 写真: NOZO(Wikimedia Commons、CC BY-SA 3.0)。出典

どんな場所か: 箱根神社は元箱根にある芦ノ湖畔の神社で、その「平和の鳥居」は湖から直接立ち上がっているように見える朱色の鳥居——箱根エリア全体の中でも、もっとも撮影されている光景のひとつだ。カルデラを満たす芦ノ湖そのものが、第3新東京市という舞台設定全体を支える地理的な中心になっている。

座標: 35.20475, 139.025361

アクセス: 箱根登山バスの元箱根バス停から、鳥居まで徒歩約10分。

マナー: ここは、湖に立つ鳥居という定番の写真を撮るために、実際に順番待ちの列ができる場所だ。非常に人気があり、良い角度で撮れる場所が限られているためである。焦らず、写真を撮ったら次の人に譲るようにしよう。長時間の作り込んだ撮影で列を止めないこと。また、ここは現役の神社であり、単なる撮影の背景ではないことも忘れずに。湖畔の鳥居エリアとは別に、境内に入ったら静かに過ごすようにしたい。

日帰り旅行のおすすめ順路

日帰りでこのエリアを回るなら、朝は箱根湯本駅からスタートし、まず大涌谷へ向かう(このパートに進む前に噴火警戒レベルを確認しておくこと)。その後、午後に芦ノ湖・箱根神社方面へ下りてくるのがおすすめだ。鳥居の光もこちらの時間帯のほうが良いことが多い。3カ所すべてで慌ただしくない時間を過ごしたいなら、まる一日かけるつもりでいたほうがいい。

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よくある質問

箱根が本当に第3新東京市のモデルというのは事実ですか?それとも、他の多くの聖地巡礼スポットと同じようなファンの考察ですか? これは作中で明言されている設定であり、ファンの考察ではありません。第3新東京市という舞台は、箱根の実在するカルデラと芦ノ湖の地形の上に、明確に構築されています。公式な確認がないまま、作品公開後にファンがアニメの背景と実在の場所を照合していく、通常の聖地巡礼のパターンとはむしろ逆のケースです。

それは、アニメに登場するすべての建物が現実の箱根に実在するという意味ですか? いいえ。実在し、確認されているのはカルデラ・湖・周囲の山々といった地形そのものです。ネルフ本部や伸縮するビル群を含む第3新東京市の具体的な建築物は、その実在する地形の上に想像で構築された架空のインフラであり、建物ひとつひとつが現実と一致しているわけではありません。

大涌谷は1年を通じていつでも訪れられますか? 保証はできません。大涌谷は現役の火山地帯であり、日本の噴火警戒レベルによっては、ロープウェイを含むアクセスが直前に制限されたり、一部が閉鎖されたりすることがあります。この場所を中心に予定を組む前には、必ず最新の状況を確認してください。

3カ所すべてを回るには、どのくらいの時間が必要ですか? まる一日を見ておくのがおすすめです。箱根湯本、大涌谷、芦ノ湖の間の移動には、バスとロープウェイの組み合わせが必要になり、単純に一周できるわけではありません。特に大涌谷は、状況が許せば慌ただしくない時間を過ごす価値がある場所です。

これらの場所を回るのに車は必要ですか? いいえ。3カ所とも、電車・箱根登山バス・箱根ロープウェイという箱根の標準的な公共交通機関の組み合わせで到達できます。車は必須ではなく、混雑する日は大涌谷や芦ノ湖の神社周辺の駐車場が限られることもあります。

平和の鳥居を撮影するのに一番いい時間帯はいつですか? 午前中は水面が穏やかで人も比較的少ない傾向があります。夕方は光の条件が良いこともありますが、大涌谷から戻ってくる日帰り客と時間帯が重なるため、もっとも列が長くなりやすい時間帯でもあります。いずれにせよ、定番の写真を撮るには順番待ちを覚悟しておこう。


出典: 新世紀エヴァンゲリオンにおける箱根・芦ノ湖の舞台設定に関する一般的な知識、および大涌谷・箱根湯本駅・箱根神社に関する標準的な箱根エリアの交通・アクセス情報。この記事の執筆にあたってウェブ上での追加調査は行っていない。噴火警戒レベル・ロープウェイの運行状況・交通機関のダイヤはすべて直前に変更される可能性があるため、旅行前に直接確認してほしい。